滋養強壮に効く食べ物とは?定義や医師が考える最強の滋養強壮定食を紹介

滋養強壮に効く食べ物とは?定義や医師が考える最強の滋養強壮定食を紹介

イントロダクション

AIMEDは、皆様からの質問を複数の現役医師が座談会で検討するメディアです。
今回の寄せられた質問は「滋養強壮に効く食べ物って何?」

「滋養強壮」という言葉はよく耳にするものの、具体的に何を食べたらよいのか、そもそも滋養強壮って何なのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の座談会では、滋養強壮に効く食べ物はどんな食べ物なのか、という質問を医師3名で掘り下げます。滋養強壮の定義や、補充したい栄養素などにも切り込んでいますので、ぜひ参考にしてくださいね!

【参加医師の自己紹介】

医師10年目。大学病院・市中病院で肺がん手術を中心に診療を行ってきた。現在は手術に加え、救急外来や大手企業の産業医としても活動している。自身の健康管理を意識する中で、滋養強壮という言葉の扱い方に関心を持っている。

医師7年目。初期研修医時代からNSTに所属し、栄養士・看護師・薬剤師と連携しながら、栄養管理が必要な患者のコンサルテーションを担当してきた。医療と栄養の境界領域に課題意識を持ち、市民講座や医療者向け講演も行っている。

医師11年目。大学病院で外科診療に従事し、治療前後で体力や筋力が低下しやすい患者を日常的に診ている。「滋養強壮」を精神論ではなく、回復を支える条件として捉える立場から発言する。

「滋養強壮」って医学的に何を指す?

——そもそも滋養強壮ってなんですか?

まず前提として、「滋養強壮」は医学的な診断名ではありません

栄養で体の弱い部分を補い、丈夫で元気な状態に近づける、という目的を示す言葉だと考えています。厚労省の資料でも、滋養強壮をうたう保健薬は、体調を崩しやすい状態や体質の改善、特定の栄養素不足に伴う症状の改善・予防を目的とすると整理されています。

重要なのは、「滋養」と「強壮」は方向性を示す言葉であって、原因不明の不調をそれだけで説明できるわけではない、という点です。

——なぜ多くの人が滋養強壮が必要であると感じるのですか?

外来で「滋養強壮したい」と言われる背景には、大きく二つあると感じています。
一つは、睡眠不足や食事量低下、過労、脱水などで、単純に燃料が足りていないケース。
もう一つは、貧血や感染症、甲状腺疾患、心肺疾患、薬剤の影響、抑うつ状態など、医療的な介入が必要な原因が隠れているケースです。

そのため、「何を食べるか」より前に、経過や生活状況、体重変化、息切れ、動悸、月経状況、服薬状況などを確認し、必要に応じて検査で現状を評価することが重要になります。
体重減少や持続する発熱、強い倦怠感、胸痛、消化管出血を疑う症状がある場合は、滋養強壮以前に受診が必要です。

その点は非常に重要ですね。
西洋医学には「滋養強壮」に対応する明確な概念はありません。日本では「滋養強壮剤」という名称でビタミン剤や生薬製剤が承認されていますが、病気を治療する薬というより、栄養補給や体調維持を目的としたものです。
むしろ東洋医学の「補益」の考え方に近く、科学的エビデンスは製品ごとにばらつきがあります。
マーケティング的、あるいは伝統的な表現であって、特定の生理学的メカニズムを指す医学用語ではありません。

——滋養強壮剤は無意味ということですか?

「西洋医学に概念がない=意味がない」と誤解されやすいですが、そこは違いますよね。

医学的には、滋養強壮は「病気を治す」よりも、「栄養や生活を整えて、体調を立て直す」というゴールを示す言葉だと捉えるのが適切だと思います。
一方で、一般の方に説明する際、「飲めば疲れが取れる」といった表現は分かりやすい反面、誤解を生みやすいと感じています。

——医学的に説明するなら、どのような言い方がよいでしょうか。

「飲めば疲れが取れる」という表現は、治療薬のような期待を生みやすいので、医療者としては避けたいですね。
厚労省の整理に沿えば、滋養強壮をうたう保健薬は、栄養不足や偏りが関わるコンディション低下を、ビタミンやミネラル、アミノ酸、生薬成分で補い、回復を後押しするものです(参考1)。
一般向けには、「栄養の不足や偏りが関わる体調低下を、補うことで回復を支えるもの」というニュアンスで説明しています。

——では滋養強壮剤はどんなものでも何らかの効果が得られるのですか?

分類に着目するとよいかもしれません。
滋養強壮剤は医薬品または医薬部外品として規制され、効能・効果の表示に枠があります。一方、栄養補助食品や健康食品は食品としての位置づけで、健康維持が目的であり、治療効果は表示できません。
この違いを理解せずに選ぶと、期待が過剰になったり、必要な受診が遅れたりするリスクがあります。

整理すると、「滋養強壮剤」は病気を治す薬ではなく、栄養不足や虚弱傾向に関連するコンディション低下を補助的に支えるもの、という位置づけですね。
医療者としては、「不足が関わる場面では補助になり得るが、原因が別にあれば別の対応が必要」と伝えるのが安全だと感じました。
最後に、一般の方が使う「滋養強壮」という言葉を、誤解なく一言で言い換えるとしたら、どのように表現しますか。

一言で言うなら、「栄養と休養を整えて、回復しやすい土台を作ること」です。
薬で疲れを消す、というより、回復の条件をそろえるイメージですね。

医学的には、「栄養状態の改善と体力の維持」という表現が近いと思います。

「滋養強壮」って医学的に何を指す?」のまとめ

  • 「滋養強壮」は医学的診断名ではなく、体調回復を目指す目的概念。
  • 栄養不足だけでなく、基礎疾患が隠れている可能性もある。
  • 滋養強壮剤・医薬部外品・食品の制度上の違いを理解し、選択するべき。

エネルギー不足を立て直す食べ方

——エネルギー不足とはどのような状態ですか?

今回のテーマで言うエネルギー不足とは、体が1日に消費するカロリーに対して、食事からの摂取が追いつかず、体重減少や疲労感、回復遅延が出ている状態を指します。

忙しさだけでなく、食欲低下、胃もたれ、口内炎、痛み、発熱、薬剤の影響、噛む・飲み込む力の低下など、原因は多岐にわたります。

——エネルギー不足を解消するためにはどうすればよいのですか?

まずは体重変化や食事量の低下を把握し、現実的に「食事で取り戻せる範囲」を見極めることが重要です。
量を無理に増やすより、回数と密度で総量を上げる発想が要点になります。1日3食にこだわらず、10時や15時に少量を足す頻回食、飲み物で済ませがちな人には間食の時間を分けて設定することが有効です。
同じ量でも、汁物やお茶で先に満腹にしない、主食を優先する、料理に少量の油脂を足すなど、「かさを増やさずカロリーを足す」工夫が現実的です。

疲れている日は、温度や硬さを調整し、「片手で食べられる」「すぐ口に運べる」形にすることも大切ですね。食事だけで足りない場合は、経口栄養補助を上乗せとして検討します。

吸収の視点では、GI値の高いものを選ぶという考え方も一つですね。
「風邪のときはお粥」というのも、白米より吸収されやすいという背景があります。ただし、お粥は炭水化物密度が下がるので、量を食べる必要があります。体調に合わせた工夫が前提になります。
また、COPDの患者さんでは呼吸筋を使う分、消費カロリーが上がります。
「摂取不足」だけでなく、「消費が増えていないか」を確認する視点も重要だと思います。

COPDの文脈は非常に重要ですね。
COPDでは低栄養の方ほど、栄養補助で体重が増えやすく、呼吸筋力やQOLに良い影響が出たという中等度のエビデンスがあります。

——栄養不足を感じている方が気を付けるベき点を教えてください。

急激な体重減少、発熱、強い息切れや動悸、嚥下困難、血便や黒色便がある場合は、食事で様子を見る前に受診を優先すべきです。実践では、まず1週間、体重と食べられた回数だけを記録し、増やせた日を評価すると立て直しが進みやすくなります。

10日以上ほとんど食べられていない、BMIがかなり低い、最近の急激な体重減少がある場合、急に食事量を増やすとリフィーディング症候群のリスクが高まります。
このような場合は、自己流で一気に増やさず、採血を含めた医療者のチェックを挟むのが安全です。

貧困層やホームレスの方が多い病院では、リフィーディング症候群疑いの患者さんが多く、院内プロトコールで絶食期間などを基準にスクリーニングしていました。
PやMgの補正、段階的な食上げが必要で、NSTや栄養科との連携は不可欠でした。

GIの視点でも、「消化に優しい=十分なカロリー」とは限りません。
食べられる形と、必要量に近づける工夫は別問題として考える必要があります。

COPDのように消費エネルギーが増える病態では、食事だけでなく、呼吸困難のコントロールや活動量調整も含めて全体で考えることが重要ですね。
また、栄養補助の効果が出やすい集団が存在する、という点は臨床的に押さえておきたいところです。
安全面では、長期間食べられていない、BMIが低い、急激な体重減少がある場合は、自己判断で増やさず医療者に相談する、という線引きが現実的だと思います。
「食事を増やしてエネルギー不足を立て直す」とき、自己判断で進めてよいケースと、医療者に相談すべきケースを分ける最も簡単な基準を一言で言うなら何でしょうか。

前の病院はリフィーディング症候群疑いの患者さんが多く、院内プロトコールが定められていました。それに沿って最低限の補正と食事の設定は救急の担当医が決めていました。最初の段階でスクリーニングしておくのが安全だと思います。

拒食症/過度なダイエット/高齢/重い持病がある人』は、増やし方を医療者と一緒に決める、ですかね。特に若い方だと自身では病識なく、家族の方が心配してるパターンも多いと思います。

エネルギー不足を立て直す食べ方」のまとめ

  • エネルギー不足の立て直しは、量を無理に増やすのではなく、頻回食や高密度化で現実的に進める必要がある。
  • 摂取不足だけでなく、疾患による消費エネルギー増加を評価し、栄養管理を考える必要がある。
  • 長期低栄養や急激な体重減少がある場合は、リフィーディング症候群を念頭に医療者管理下で進める。

不足しやすい栄養素と食べ物の選び方

——どのような栄養素を摂取するとよいのでしょうか?

滋養強壮を「体の材料を満たし、回復力の土台を作る」と捉えると、中心になるのはやはりたんぱく質です。
たんぱく質は筋肉の材料というイメージが強いですが、実際には免疫、皮膚・粘膜、ホルモンなど、体の回復や維持に関わる構成要素そのものです。

食事量が落ちたときほど不足しやすく、特に高齢者では筋量と機能を保つために、体重あたりのたんぱく質量を増やす提案がなされています。概ね1.0〜1.2 g/kg/日が目安で、活動量や病態によってはさらに増える場合もあります(参考2)。

——たんぱく質を摂取する際のポイントを教えてください

重要なのは、一度にたくさん摂ることではありません。
毎食に分けて入れる」「種類を分散する」「食べやすい形を優先する」という点が実務上は大切になります。
一食あたり手のひら一枚分の主菜を目安にすると、摂取量のブレが小さくなり、体調の立て直しが進みやすくなります。
朝が軽くなりがちな人であれば、ヨーグルトや牛乳、卵、豆腐、ツナ缶やサバ缶など、すぐ食べられるたんぱく源を常備しておくと継続しやすいですね。

——プロテインは動物性と植物性のどちらがよいのですか?

「どちらか」ではなく「両方をバランスよく食事から摂るのが良い」とお伝えしています。
例えば、魚と豆料理、鶏肉と雑穀、卵と野菜とナッツといった組み合わせは、互いの弱点を補い合い、栄養バランスを取りやすいと感じています。

「動物性か植物性か」という二択ではなく、「どう組み合わせるか」という整理は、患者さんの誤解を解きやすく、実践にもつながりますね。

——たんぱく質と一緒に摂るとよい栄養素はありますか?

美容皮膚科では、たんぱく質と一緒にビタミンCも意識してもらうことが多いです。
ビタミンCはコラーゲン合成に必須ですし、皮膚・骨・血管の修復、抗酸化作用、免疫サポートなど、たんぱく質の利用効率を高める役割があります。

たんぱく質の話を「材料」で終わらせず、「一緒に整える栄養」を伝えると、納得感が上がります。
ただし、「ビタミンCさえ足せば一気に改善する」という単純な話ではありません。
あくまで、たんぱく質という材料に加えて、修復や代謝を回す要素がそろうことで、回復が進みやすくなるという位置づけです。
不足しやすい栄養については、症状から考えるより、「どんな人が不足しやすいか」を知るのが近道です。

——不足しやすい方の具体例を教えてください!

鉄・B12・葉酸は、月経のある方、菜食中心の方、食事量が落ちている方で不足しやすく、だるさや息切れの背景になります。
ビタミンB群は偏食や飲酒量が多い方で不足しやすく、エネルギー代謝の要所です。
亜鉛ビタミンDは、食欲や免疫、筋機能と関わり、屋内生活や高齢で不足しがちです。
サプリメントは不足分を埋める手段としては有用ですが、過量や薬剤との相互作用もあります。
基本は食品から整え、それでも不足が疑われる場合に、検査で確認し、医療者と相談して補う流れが安全です。

——たんぱく質を摂取する際に気を付けることを教えてください

大事なのは、「たんぱく質は大事だが、誰にでも増やしてよいわけではない」という点です。
救急では、無理な高たんぱく負荷と極端な糖質制限で搬送されてきた方を実際に経験しています。
腎機能が落ちている方では、必要なたんぱく量は“増やす方向”ではなく、“調整が必要な方向”になることがあります。
KDIGO 2024では、CKD G3〜G5の成人では0.8 g/kg/日の維持を提案し、進行リスクがある場合は1.3 g/kg/日を超える摂取を避けるとしています(参考3)。
一般向けには、「たんぱく質は大事、でも誰にでも増やしてOKではない」と覚えてもらえれば十分だと思います。
持病がない人であれば、まずは「毎食にたんぱく源を1つ」という行動目標でよいですね。

まさにその整理が重要ですね。
持病がなければ「毎食にたんぱく源を1つ」、腎機能低下を指摘されている場合は「増やす前に主治医へ相談」、この二点を基本にしていただければと思います。

不足しやすい栄養素と食品の選び方のまとめ

  • たんぱく質は筋肉だけでなく、免疫や皮膚、ホルモンを含む「回復力の土台」であり、毎食に分けて確実に摂取する。
  • 動物性・植物性を対立させず、組み合わせで考え、たんぱく質と一緒に修復を支える栄養を整える視点を持つ。
  • たんぱく質は重要だが、腎機能など背景によっては調整が必要であり、自己判断の高たんぱくは避けるべき。

医師が提案する「最高の滋養定食」

——医師が考える「最高の滋養定食」とはどのような食事ですか?

ここで言う「最高の滋養定食」は、特別な食材を使うことではありません。毎日ぶれにくい構造を作ることが核心です。
滋養強壮のゴールを「不足を補い、回復力の土台を整える」と置くなら、以下の5要素で取り組むと失敗が減りますよ。

①主食
②主菜
③副菜
④乳製品
⑤果物

これは、食事を料理区分で示す食事バランスガイドの考え方に沿っています。

主食は、茶碗1杯のごはんなど、エネルギー源を必ず確保します。
主菜は魚・肉・卵・大豆のいずれかを、手のひら1枚分を目安にします。体力低下が気になる時ほど、主菜を欠かさないことを最優先にします。
副菜は、野菜・きのこ・海藻・いもなどを小鉢1〜2皿、もしくは具だくさん汁で補います。
乳製品を1品入れると、たんぱく質とカルシウムを無理なく上乗せできます。
果物は、食欲が落ちる時ほど有用で、少量でも糖質と微量栄養素を補えます。水やお茶といった水分も軸として忘れないことが重要です。

——具体的にどのような献立がよいですか?

具体例としては、
ごはん+焼き鮭(または鶏肉)+冷ややっこ(または納豆)+ほうれん草のおひたし+具だくさん味噌汁+ヨーグルト+みかん

といった形です。
これで5要素がそろいますし、足りない日は主菜を追加するだけで調整できます。
食欲がない日は、卵豆腐やツナ缶、ヨーグルトなど食べやすい形に置き換え、油を少量足してエネルギー密度を上げると量を増やさずに済みます。
なお、腎機能低下など制限がある方は、自己判断で主菜量を増やさず、主治医の指示に合わせて調整してください。持病がない方であれば、まずは「5要素をそろえる」だけで十分です。

——「最高の滋養定食」を1つだけ挙げるとしたら、先生方はどの組み合わせを選びますか。あわせて、狙っている栄養や続けやすさの工夫も教えてください。

私が選ぶ滋養定食は次の構成です。

主菜は焼き鮭1切れ。
副菜として納豆1パックと温泉卵、ほうれん草のごま和え。
主食は玄米または雑穀米。
汁物は豆腐とわかめの味噌汁。
小鉢にきんぴらごぼうを添えます。

まず、たんぱく質の量と質を確保しています。
鮭・納豆・卵・豆腐を組み合わせることで、動物性・植物性のたんぱく質を多層的に摂取できます。1食で約30〜35g程度を見込め、体づくりの材料を安定して供給できます。
次に、吸収を助ける栄養素も同時に摂れる点です。
鮭のビタミンDは骨・筋の維持に関与しますし、ほうれん草の鉄分とごまのビタミンEで、回復過程を支えます。
味噌や納豆といった発酵食品は、腸内環境を整え、栄養の吸収基盤を支えます。

続けやすさも意識しています。
調理は焼くだけ、混ぜるだけ、和えるだけで完結しますし、日常的に手に入る食材ばかりです。
和食の定番なので飽きにくく、魚や豆腐は咀嚼・消化の面でも負担が少ない構成です。
この定食は、たんぱく質を軸に、吸収・代謝・腸内環境まで一皿で設計した、実用的な組み合わせだと考えています。

簡単にできそうで、しかも計算されている。日常に落とし込みやすいですね。

——あらた先生のおすすめ定食を教えてください!

私が1つに絞るなら、汁ものをメインにした定食です。

ごはんに、サバ(焼きでも缶でも)を主菜として、冷ややっこか納豆で補強します。
副菜は具だくさん味噌汁で、きのこ・わかめ・小松菜・根菜などをまとめて入れます。
そこにヨーグルトと、みかんやバナナを添える形です。
特に伝えたいのは、汁ものの重要性です。

——なぜ汁物なのですか?

味噌汁は「健康に良い飲み物」というより、滋養強壮を再現するための装置として捉えるとブレません。
野菜・きのこ・海藻・いもを、毎日入れやすい器として機能します。
滋養は、不足を補うこと。
野菜・きのこ・海藻・いもで、ビタミン・ミネラル・食物繊維を回収します。
強壮は、回復力の土台を作ること。
豆腐・卵・魚・肉を入れて、たんぱく質が抜けないようにする。
鍋と同じで、必要なものをまとめて切って入れられる。
続けやすさという意味では、この形が一番だと考えています。

ありがとうございます。
らいおん先生は「完成度」の高い定食、あらた先生は「再現性」の高い定食ですね。
方向性は違いますが、どちらも「続けられる型」を作っている点が共通しています。

つまり「最高の滋養定食」は、以下の3点がそろったものです。
・主食で燃料を切らさない
・主菜で材料を切らさない
・副菜を仕組みで毎日入れる

忙しい日は、ごはん+魚(または卵・豆腐)+具だくさん味噌汁だけでも十分です。余裕があれば、ヨーグルトや果物を足す。それで今日から再現できます。

医師が提案する「最高の滋養定食」の組み方」のまとめ

  • 「最高の滋養定食」は特別な食材ではなく、主食・主菜・副菜をそろえるスタイルで再現する。
  • たんぱく質は量と質を意識しつつ、吸収・代謝・腸内環境まで含めて設計すると回復力が安定。
  • 汁ものは、副菜を毎日入れるための「装置」として使うと、継続性が高まる。

座談会まとめ

「滋養強壮に効く食べ物は何か」という質問の回答は、「不足しがちなエネルギーや栄養素を補充できる食べ物」であるといえそうですね。主にたんぱく質が不足しがちとのこと。「これを食べれば滋養強壮に効く!」というものではなく、毎日の食事のなかで各栄養素をバランスよく摂取していくことが大切です。

今回の座談会のまとめがこちら!

  • 「滋養強壮」とは治療ではなく、回復を支える“土台づくり”の概念である。
  • エネルギー不足と栄養不良は「増やし方」と「安全性」を分けて考える。
  • 回復力を支える食事は「特別な栄養」ではなく、続けられる“型”で作る。



AIMEDではこのように皆様の質問に、現役医師が座談会で答えを導きだします。病院で聞くほどではないけれど気になっている素朴な疑問やお悩みを医師が検討しますので、ぜひお気軽にご質問ください!

  1. 『一般用医薬品の効能・効果等に関する整理資料(「滋養強壮保健薬」章)』(厚生労働省 一般用医薬品の効能・効果等に関する整理資料)
  2. 『Evidence-based recommendations for optimal dietary protein intake in older people: A position paper from the PROT-AGE Study Group』(J Am Med Dir Assoc. 2013; PROT-AGE Study Group)
  3. 『Executive summary of the KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease: known knowns and known unknowns』(Kidney Diseas)

監修

高宮 新之介 医師

高宮 新之介 医師

昭和大学卒業 大学病院で初期研修を終えた後、外科専攻医として勤務。静岡赤十字病院で消化器・一般外科手術外科を経験し、外科専門医を取得。昭和大学大学院 生理学講座 生体機能調節学部門を専攻し、脳MRIとQOL研究に従事し学位を取得。
昭和大学横浜市北部病院の呼吸器センターで勤務しつつ、週1回地域のクリニックで訪問診療や一般内科診療を行っている。
外科専門医医学博士・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了・JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)修了・ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)・BLS(Basic Life Support) 診療科目は一般外科・呼吸器外科・胸部外科・腫瘍外科・緩和ケア科・総合内科・呼吸器内科・乳腺外科

*一般外科は消化器外科、小児外科、甲状腺外科、脳神経外科などを含みます。 *総合内科は消化器内科、循環器内科、救急科疾患などを含みます。また簡単な骨折など含め整形外科なども診察します

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